日々是思考〜組織のマネジャーのための学びの場〜
「マネジメントの本質を学ぶ、考える、実践する」このポッドキャストは、組織のマネジャークラスの方々に向けて、ハウツーを超えた本質的なマネジメントの情報をお届けします。失敗から学び、適切な対応ができるリーダーシップを楽しく学ぶトーク番組です。Apple Podcast/Spotify/Amazon Musicで隔週火曜AM7時配信中。■パーソナリティ…
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- Sep 28, 2026
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「理想のリーダー像」を持つ上司が軽蔑される理由:君主論⑥ (opens the original)
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君主論シリーズ⑥ 「あなたは、どんなリーダーになりたいですか」——マネジメント研修やコーチングで、一度は聞かれたことがある問いだと思います。共感力があって、透明性があって、メンバーの成長を支援して、ここぞというときの決断力もある。そういう像を描いたとき、「自分はまだここだな」と感じた経験はないでしょうか。 今回のエピソードは、その問いが、あなたの判断を弱くしているかもしれない、という話から始まります。 マキャヴェッリは『君主論』第15章で、2000年続いた理想論に爆弾を落としました。「人間があるべき姿を前提として、実際の生き方を無視する者は、自らの保持よりも崩壊を学ぶことになる」。プラトンからエラスムスまで積み上げられてきた「君主はかくあるべし」という議論に対して、「実際の生き方」を対置したのです。 サムネ画像:コンモドゥス帝(61年8月31日 - 192年12月31日、在位期間180年 - 192年) 参考書籍 マキアヴェッリ『君主論』河島英昭 訳(岩波文庫、1998年) ISBN 978-4-00-340031-9 河島英昭による定番の新訳。本シリーズが底本として参照する原典。本エ
部下に嫌われたくないと思った瞬間、上司の価値は下がる:君主論⑤ (opens the original)
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君主論シリーズ⑤ マネジメントには、逃げられない構造が一つあります。 何を決めても、評価が裂けるのです。 今期の数字で見ている人からは「なぜあれを断ったのか」と言われ、三年後で見ている人からは「なぜあれを受けたのか」と言われる。どちらも、その人の立場からは正しい。 そして、両方に丸をもらう方法はありません。 評価が裂かれるのを避けると、物差しは一本に減ります。 性格でも覚悟でもなく、構造の問題です。判断の基準が「いま、誰も不満を言っていないかどうか」に収束していく。他の基準で決めたら、誰かが必ず不満を言うからです。そして「いま、誰も不満を言っていない」は、 全部が短期の話 です。 裂かれまいとすると、短期しか見えなくなる。 君主論シリーズ第5回は、その減らした物差しを、二本に戻す回です。 サムネ画像:フランチェスコ・スフォルツァ(1401年7月23日 - 1466年3月8日)スフォルツァ家最初のミラノ公 参考書籍 マキアヴェッリ『君主論』河島英昭 訳(岩波文庫、1998年) ISBN 978-4-00-340031-9 河島英昭による定番の新訳。本シリーズが底本として参照する原典。 岩
上司が代わった瞬間、築いたものが消えた男の話:君主論④ (opens the original)
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君主論シリーズ④ チェーザレ・ボルジアが戦った条件は、 彼が作ったものではありません。 彼が生まれる 210年前 、1265年に教皇クレメンス4世がナポリ王国をアンジュー家に授けました。だからナポリの王冠は教皇が授けるものになり、フランス王が武力で奪っても正統な王にはなれなかった。 彼が生まれる 118年前 、1357年の法で、教皇庁は土着の領主たちを「教皇の代理」として法的に認めました。上納金と軍役の代わりに実質の自治を認める、という妥協です。だからロマーニャの領主は反逆者ではなく契約相手で、 討伐ではなく契約を切る手続きが必要だった。 その前の 100年以上 、教皇はアヴィニョンにいて、さらに複数に分裂していました。だからローマの支配は崩壊し、地方は自立していた。 そして彼が 19歳 のとき、フランス王がアルプスを越え、教皇はサンタンジェロ城に籠って自分の要塞を明け渡しました。 軍隊を持たない権威の限界を、彼は目の前で見ています。 —— どれ一つ、彼の責任ではありません。 教皇が世襲できないことも、彼が選んだわけではない。だから父が死ねば全部消える。 その期限も、与件でした。 マキ
同じ研修を受けた新任マネージャーが、正反対の評価になった理由:君主論③ (opens the original)
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君主論シリーズ③ 同じ研修を受け、同じことを教わった二人の新任マネージャーがいました。「まずは傾聴から」——マネジメント研修で必ず出てくる、あの教えです。一人は、前任者から名指しで後を託された部署のリーダー。もう一人は、社内公募でかき集めたメンバーによる、できたばかりの新設チームのリーダーでした。二人とも、教わったとおり数ヶ月間、傾聴に徹しました。 半年後、評価は正反対でした。一人は「よく分かってから動いてくれた」と言われ、もう一人は「あの人、何も決めてくれない」と言われたのです。同じ研修、同じ教え、同じ実行。違ったのは、それを当てはめた先だけでした。 マキャヴェッリは『君主論』第1章の第一文で、理想の君主像を語る前に、まず国家を「共和国か君主国か」「世襲か新規か」に分類するところから始めています。理想論ではなく、診断から入る——この発想こそが、なぜ同じ「傾聴」が正反対の評価を生んだのかを解き明かす鍵になります。今回のエピソードでは、この分類の発想を軸に、世襲・新規・混合・市民という4つの組織タイプ(番外として教会君主国も)を、現代のマネジメントの現場に置き換えながら解説します。 サム
なぜ君主論はリーダー論の古典とされるのか?ーー拷問を6回受けた男が最後に記したメッセージ:君主論② (opens the original)
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君主論シリーズ② 「傭兵に頼る国は、いつか必ず滅びる」——外交官として屈辱を味わい続けたマキャヴェッリが辿り着いた確信です。1505年、彼はフィレンツェを説得し、自国民による市民軍づくりに動き出します。自ら農村を歩いて兵を募り、訓練を監督する。1509年には、その市民軍が宿敵ピサを陥落させ、理論の正しさが証明されました。 ここまでは、理想通りでした。 ところが1512年、スペイン軍がフィレンツェ近郊のプラートに迫ったとき、マキャヴェッリの市民軍は崩壊します。プロの傭兵部隊の前に太刀打ちできず、プラートは占領され、凄惨な略奪が起きました。この知らせが届いた瞬間、フィレンツェの政権は倒れ、18年ぶりにメディチ家が復権。マキャヴェッリは書記局を解任されます。14年間積み上げたキャリアが、一日で消えた瞬間です。 理論が正しくても、結果が伴わなければすべてが崩れる——このエピソードでは、マキャヴェッリが信じた仕組みが現場で機能不全を起こすまでの経緯と、その先で彼を待っていたさらに過酷な展開を辿ります。 サムネ画像: ルイ12世(462年6月27日 - 1515年1月1日)ヴァロワ朝第8代のフラン
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